はこだてトリエンナーレ2019に寄せて

「はこだてトリエンナーレ」は、函館・みなみ北海道に、ゆかりのある人たちが作るトリエンナーレです。 ~みなみ北海道を旅する芸術祭~ をテーマに、この地域で暮らすこと・旅することを見つめます。

はこだてトリエンナーレの歴史

2009年「アートフェス・ハコトリ」
 函館開港150周年を記念して開催。
2012年「第2回ハコダテトリエンナーレ
 「函館ならではの美術展を」と考え、古い趣のある建物を会場として使用。
2016年3月「はこだて十人十色トレインナーレ
 北海道新幹線と道南いさりび鉄道の開業日に合わせて開催。青函トンネルの工事着工以前から函館にあり、今なお人が集う場所を会場とした。「トリエン」ではなく「トレイン」ナーレ。
2017年3月「はこだて十人十色トレインナーレ+1
 北海道新幹線と道南いさりび鉄道の開業一周年によせて開催。

はこだてトリエンナーレ2019への思い

はこだてトリエンナーレは、これまでのトリエンナーレとトレインナーレの両方を受け継いで開催、2019年は道南いさりび鉄道沿線の3つの市内・町内と、駅・車両内を会場にします。

北海道の旅は今、大きな岐路に立たされています。とりわけ鉄道の旅を考えると、駅単位ではなく路線単位で消滅のおそれがある地域の多さに驚かれるかもしれません。「北海道新幹線が開通し、本州と北海道が新幹線で結ばれた」、そんな明るいニュースとともに、2015年、函館や周辺地域では新幹線の平行在来路線がJRとしては廃止。第三セクター・道南いさりび鉄道となって新たな道を歩き始めました。

それから3年、汽車は今日も、海沿いのとても美しい風景の中を走っています。

海沿いの線路をゆく(c)道南いさりび鉄道

わたしたちが2009年からずっと変わらずに持っているのは「まちの魅力と美術の二つの作品を同時に」ご覧になっていただけたらという趣旨です。

2019年のトリエンナーレでは、沿線の作品を巡ることで、美術と触れながら「みなみ北海道」の風景や人と出会う。そんな旅になったらと願いを込めています。

道南鉄道新時代、これから2031年の札幌延伸で北海道新幹線が全線開通するまでの一時代。第三セクターとなった鉄道とともに歩む沿線のまちの文化は、未来の北海道全体の旅のかたちへと続いていくかもしれません。

トリエンナーレのこれから ~沿線の色を抱いて~

新たに始まった、はこだてトリエンナーレ。
トリはイタリア語の3、トリエンナーレは【3年に1度】のアートの祭典を意味します。

ここから4回、季節ごとに変わるこの地域の風景の色を各回の小テーマとして、開催します。
それはちょうど、このまちを走る列車の車両の色です。

四季の色が彩られた車両 左から夏・秋・冬・春 (c)道南いさりび鉄道

めぐる季節、始まりは夏木立の緑・夏色の汽車に乗って・・・そして3年後にはきっと、豊穣の赤・秋色の汽車の中へ